日本の城建築模型でリアルに蘇る




  1.高松城(香川県)
  2.萩城(山口県)
  3.福井城(福井県)
  4.丸亀城(香川県)
  5.高島城(長野県)
  6.江戸城(東京都)
  7.米子城(鳥取県)
  8.金沢城(石川県)
  9.小松城(石川県)
  10.淀城(京都府)
  11.安土城(滋賀県)
  12.柳川城(福岡県)
  13.苗木城(岐阜県)
  14.岩国城(山口県)
  15.駿府城(静岡県)
  16.小倉城(福岡県)
  17.尼崎城(兵庫県)
  18.水戸城(茨城県)
  19.亀山城(京都府)


     

栄華を極めた 史上最初の本格天守閣。信長、天下布武の象徴。

近江 安土城

(おうみのくに あづちじょう)


存在年数 3年
喪失後 427年

●創建年 天正7年(1579年)織田信長により築城
●築城者 織田信長
●歴代城主 織田氏
●天守閣創建年 天正7年(1579年)
●天守閣喪失年 天正10年(1582年) 落城により喪失
●天守閣全高 32.50m


天正4年(1576年)、織田信長は琵琶湖湖畔に半島状に突き出た比高100mの安土山全域を城域として かつて見たことのない大建築工事を開始した。
「三年後 山頂には 豪華絢爛、建築技術と芸術の粋を極めた七重の超高層建築物が出現した。
史上初めての総石垣の城は二重目、三重目の巨大な大入り母屋屋根が重なり さらにその上に二重の望楼を頂く 初期天守建築の典型ともいえる望楼型であった、とされる。
不等辺7角形の天守台に合せて 一階平面は不等辺7角形であり その歪みを二重目の大入母屋がうまく調整し建物下部の重厚長大さに対し 八角形の五階部分、正方形の最上階部分は華奢で繊細な趣を持ちさながら 信長がイメージした中世ヨーロッパの尖塔を彷彿とさせる先鋭的な外観であった。
突如戦国日本に舞い立った この天守建築は柱、長押、高欄を朱色で、壁を白漆喰、黒漆塗りの下見板、高価な群青の塗り壁をまとい 各重は黄金の金具、黄金の軒瓦できらびやかに縁取られていた。
完成後わずか三年で灰燼に帰した幻の天守は まさに織田信長の「夢幻の城」、であった。
あとりえ建築デザイン事務所
 
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