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優美にして風雅。加賀百万石の粋を凝縮した端正な御三階櫓。 |
加賀 金沢城(かがのくに かなざわじょう)
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●創建年 |
天正8年(1580年) |
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●築城者 |
佐久間盛政 |
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●歴代城主 |
前田氏 |
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●天守閣創建年 |
慶長8年(1603年) |
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●天守閣喪失年 |
宝暦9年(1759年) 火災により喪失 |
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●天守閣全高 |
不明 |
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前田利家創建の おそらく五層の大天守閣は完成後10年で焼失した。大阪、駿河に引き続く名城と賞されたほどであるから この評価は華麗な天守閣なしでは語れないものであろう。
その後 焼失天守閣と同じ位置に建てられた三層の櫓は実質的には天守建築ではあったものの 三階櫓、と呼ばれた。
一層目の下三分の二が海鼠壁、唐破風の出窓、鯱矛を省略した洗練された瓦役物は城内の他の建造物と共通する金沢城様式とも呼べる繊細、華麗な意匠である。 細やかで繊細な工夫と
三層目の高欄は城内で この三階櫓にのみ設けらており 天守閣としての特徴を示している。凍害を防ぐ目的で採用された 白銀に輝く鉛瓦、海鼠壁にしても美観を追求し 無駄で贅沢としか表現しようのない唐破風出窓を城内建造物の随所に配置するなど 大規模天守閣こそ再建されなかったものの細やかで繊細な工夫と贅を尽くした造作こそ 加賀百万石の居城 金沢城の真骨頂である。
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