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板葺き、赤壁、懸け造り。 岩塊に聳え立つ異形の城。 |
美濃 苗木城(みののくに なえきじょう)
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●創建年 |
天文年間(1532〜559)川尻直次が改修 |
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●築城者 |
川尻氏、遠山氏 |
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●歴代城主 |
遠山氏1万500石 |
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●天守閣創建年 |
天正12年(1583年)頃 |
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●天守閣喪失年 |
明治維新後 破却 |
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●天守閣全高 |
不明 |
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東美濃の名門、遠山氏が天文年間(1532〜55)標高433mの高森山に構えた山城。
豊臣政権下、川尻直次が遠山氏を放逐、苗木城に入城後 石垣と天守を持つ要塞を築いたとされる。関が原合戦後 家康の下に依っていた遠山氏が城主に返り咲き 以降12代を数え明治維新を迎えた。
山頂部の本丸はわずか120坪。ここに天守、御殿、台所などの建築物がひしめきあって林立していた。限られた平地は 京都清水寺ばりの懸け造りでカバーし 全山を板葺き、赤壁の建造物が覆う姿は 他に類例のない異様な景観を呈していた。城の正面入り口は二層三階切妻屋根の大櫓で防備を固めていたが この大櫓は壁面に不規則に矢狭間、鉄砲狭間が穿たれ およそ日本の城郭建築のイメージを超越したデザインであった事が古図により伝えられている。
現在 この異形の城塞は石垣を残すのみだが 城域に広がる巨石と石垣を巧みに組み合わせた遺構はピラミッドかインカのマチュピチュを彷彿とさせる特異な有様である。
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